検査機器紹介
スペキュラーマイクロスコープ |
目の表面の角膜は5層構造で、その一番内側にあるのが厚さ5μmの細胞の層「角膜内皮」と言います。
スペキュラーマイクロスコープはその角膜内皮の写真を撮り、細胞の数や形を調べます。
通常の角膜内皮細胞の数は1平方ミリメートル当たり2,500~3,000個程度あるのが正常で、大きさのばらつきもほとんど無く細胞の形は六角形をしています。
しかし加齢に伴う細胞数減少や、目に傷が付いたりコンタクトなどによる酸素不足などで細胞が脱落すると、傷ついた部分を残った他の細胞がカバーしようするためひとつの細胞が大きくなり、形にもばらつきが起きてきます。
コンタクトの使用者は定期的に細胞数を調べ、コンタクトの適正使用ができているかチェックが必要です。
左の図は正常な角膜内皮の写真です。細胞の数が均一できれいに並んでいます。
右の図は細胞の数が減り、形にも変化が生じている例です。
正常な角膜内皮の状態
角膜内皮の数が減少している状態